いらっしゃいませ。本日から公開です。

はじめまして。茂木昇と申します。
本日只今から“進富座映画日誌”を公開させていただきます。
ここ十年ほどの間に映画館を取り巻く状況はすっかり変わりました。シネマ・コンプレックスの浸透によって観客動員が徐々に回復する一方で、地方の街角から映画館が次々と姿を消しています。
進富座は、そんな時代の中、三重県伊勢市という小さな地方都市に誕生した個人経営の映画館です。
前身は昭和初期から続いていた芝居小屋。戦後に映画の専門館となり、八十年代初期からは“シネマスクエア・レック”の名で意欲的な上映活動を行っていましたが、97年の秋休館。五年後の02年7月6日に、進富座としてリニューアル・オープンしました。
地方では採算の難しい非メジャー系作品を軸にした独自の番組づくりで徐々にファンを開拓し、今や進富座の名は全国に知られています。
この日誌は、最近のおよそ三年間、進富座の掲示板に書き込んできた感想文や、キネマ旬報に掲載された批評、それにこれまで未公表だった文章の中からおよそ60篇を選び、少し手を加えて構成しました。話題の中心はもちろん進富座で上映された映画のことですが、ほかの映画館で見た作品や時事的な話題なども一部含まれています。
日誌で触れた映画の数は250本ほど。下記がそのおおよそです。
これからも毎月数本は日誌を書いてゆきます。新米のブロガーですが、どうぞよろしく。
それでは、ゆっくりしていってください。