2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

印象に残った男優

今年の特徴は何と言っても外国映画で活躍した日本人男優が多いこと。『硫黄島からの手紙』の渡辺謙、二宮和也、伊原剛志、加瀬亮、中村獅童、『太陽』のイッセー尾形と佐野史郎、『単騎、千里を走る。』の高倉健など、そろって好演。ソル・ギョングは逆に日…

印象に残った女優

『ブラック・ダリア』『マッチポイント』『理想の女』のスカーレット・ヨハンソンばかりが目立っていたけれど、『ロスト・イン・トランスレーション』の彼女には遠く魅力が及ばない。売れっ子もいいけれど、あんまり安売りすると飽きられますヨ。 彼女よりも…

さて、外国映画篇。 今年は上位5本のうちなんと4本までが俳優出身の監督作品。クリント・イーストウッド、トミー・リー・ジョーンズ、それにジョージ・クルーニーの作品のどれもが実に堂々としていて素晴らしい。 十本の他には『力道山』『太陽』『カポー…

印象に残った男優

オダギリジョーは昨年に続き『ゆれる』『THE有頂天ホテル』『パビリオン山椒魚』などで大活躍。進境著しいのが『嫌われ松子の一生』『雪に願うこと』『ハチミツとクローバー』などの伊勢谷友介と『好きだ、』『ハチミツとクローバー』『花よりもなほ』などの…

印象に残った女優

『間宮兄弟』『シュガー&スパイス〜風味絶佳』『手紙』ほかの沢尻エリカ、『ハチミツとクローバー』『フラガール』『虹の女神』の蒼井優、同じく『虹の女神』『笑う大天使』『出口のない海』や当地では間もなく公開される『幸福のスイッチ』の上野樹里、『…

今年見た映画は102本(もちろん映画館)で、ここ数年ほぼ同じペース。見逃した作品もいくつかあったけれど、中年の勤め人にはこれが精一杯か。 デイヴィッド・クローネンバーグの『ヒストリー・オブ・バイオレンス』、マーティン・スコセッシの『ボブ・ディ…

『硫黄島からの手紙』

予告編やマスコミへの露出の仕方だけを見ていると、ついつい『硫黄島からの手紙』は渡辺謙演じる栗林中将が主役の映画と思い込んでしまう。たしかに予告編を見る限り、栗林中将は、硫黄島の戦いで米軍を想像以上に苦しめた日本軍の指揮官として、兵卒を大事…

『武士の一分』

藤沢周平の描く時代小説では、東北山形の小さな藩(海坂藩)で僅かの俸禄を食む下級武士が、やむにやまれぬ事情(その多くは藩命)から師匠伝来の秘剣を使わざるを得ない状況に立ち至り、あるいは妻を棄て家族を失うものの、やがてはもとの生活を取り戻す、…

『太陽』

天皇は、平安の末期に権力の座を滑り落ちて以来、南北朝時代など一時期を除いて政治史の表舞台からは消えた。伝統的文化の継承者という側面を持ちながらも、他の歴史上の英雄・豪傑・有名人たちに比べて映画や演劇・小説などの世界で題材になることがほとん…

『マッチポイント』

ジョージ・スティーヴンス監督の名作『陽のあたる場所』(五一年作品)とあまりに似ているので、そのリメイク、つまりシオドア・ドライサー原作の小説『アメリカの悲劇』の三度目の映画化だと思ったら、そうではなかった。 カンヌでの記者会見で『陽のあたる…

映画検定受検始末〜1級篇

アホらしいと思いつつも無視できない映画検定。映画好きの弱みにつけこんだキネ旬の商魂に反発を覚えながらも誘惑に抗うことはできず、昨日、1級の検定を受けてまいりました。 結果は、5ないし6問ほどあった難問以外はほぼ自信をもって解答。『七人の侍』…