襟を正し、脱帽せずにはおれない映画が年に一、二本はある。『誰も知らない』がまさにその一本だった。 映画の冒頭、羽田に向かうモノレールの中で、四人兄妹の長兄が大きなトランクを慈しむように撫でる。もしもこのカットが時間の流れどおりの位置に置かれ…
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