『スウィングガールズ』

ザッツ・エンタテインメント』以来、ミュージカル・音楽映画には眼がないので大いに期待はしていたが、日本映画はこれまでこのジャンルに伝統がなく(マキノ雅弘作品は別!)、一抹の不安がなかったワケではない。
ところがどうして、これはホントに心が浮き浮きするような素晴らしい映画で、年配の方々はもちろん、スウィング・ジャズやビッグ・バンドはオジンのものと思っていらっしゃるお若い方々にも是非ともお勧めしたい作品だった。
この手の映画では、役者が楽器をホントに演奏しているかどうかも大きなポイント。なかなかの演奏だけどどうせ吹き替えだろうと思っていたら、上野樹里嬢はじめすべて役者さんたちの実演だとか。お見事! 恐れ入りました! 拍手! 心が躍らなければ音楽映画じゃない、ということを見事に立証してくれる映画。
グレン・ミラー物語』『ベニイ・グッドマン物語』あたりをレンタル・ビデオで参考試写してから見るといっそう楽しめるかも。
スウィング・ジャズに慣れ親しんだオジン世代としては、セーラー服もバッチリ堪能した(笑)。
映画の楽しみ方に、タブーはない(笑)!