『パッチギ!LOVE&PEACE』

済州島を脱出して南方の戦場をくぐりぬけ、やがて日本にたどりつく在日一世の物語と、アンソンとキョンジャの一家が東京で暮らしている1974年の物語を交互に描く『パッチギ!LOVE&PEACE』は、まるで井筒和幸監督の『ゴッドファーザーPART2』ではないかと思った。
ゴッドファーザーPART2』では、コルレオーネ一家の新しい家長となったアル・パチーノがイタリアン・マフィアの世界でのし上がってゆく現在の物語と、彼の父親である亡きドン・ヴィトー・コルレオーネ(ロバート・デ・ニーロ)が少年の頃にシチリアを脱出し、ニューヨークにたどりついてから徐々に若き顔役として頭角を現してゆく青年時代を交互に描く、ご存知フランシス・フォード・コッポラの代表作。製作年度はなんと1974年! 単なる偶然とも思えません。
ゴッドファーザーPART2』は第一作をも超える秀作と評価されたけれど、『パッチギ!LOVE&PEACE』は、残念ながら第一作を超えることはできなかった。第一作のヒットで予算は膨れ上がり大作化したけれども、映画としてはいささか大味で散漫な印象。中村ゆりが可愛いいので★ひとつオマケしました。
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