『セルピコ』
希望に燃えて警察学校を卒業したアル・パシーノがNY市警の現場に配属される。が、そこでは組織ぐるみで汚職が横行。警官たちは腐敗しきっている。賄賂を拒絶したパシーノは仲間はずれになり、脅しを受け、市警全体を相手に戦うことになる。捜査中に相棒の援護を受けられなかった彼は重症を負い、市警を去る。実話の映画化。
はじめて見た十代も終わりの頃、血が煮えたぎった。あれから三十年近くたっても、やはり背筋がピンと伸びる感じは変わらない。組織に身を置く者となった今、パシーノの孤立無援の戦いぶりがいっそう切実で感動を呼ぶ。シドニー・ルメットの生真面目な演出が奏功した。文句なしにパシーノの代表作。ミキス・テオドラキスのスコアが、また素晴らしい。
七三年。パラマウント映画。
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